Visual C++ 2010 Express Editionの所感

先日、マイクロソフトのVisualStudio2010無償版(Express Edition)の紹介をしましたが、その中のVisual C++をちょっとだけ試してみました。

無償版はDesigeon的にはまったく使えませんが、有償版(Standard Edition)への将来的な移行という意味では面白いと思いました。まずDesigeonがWindows2000で動かなくなるという部分に面食らいましたが、覚悟はしていました。

素人向けの結論を言えば、VC++Expressはゲームを作るのにストイックな環境で、ゲーム制作全般の学習には向きません。たぶんC#やJavaの方がいいと思います。ゲームプログラミングとしてのC++ではなく、シンプルにCやC++を学ぶ気なら使えるかもしれません。

以下のサイトでVC++ Expressの特徴をまとめていましたのでご紹介します。

まず大きな特徴として、作成できるアプリケーションはWindows2000で動きません。ゲームに限らず、世の多くのソフトウェアがVC++で開発されることを考えると、今後への影響が大きそうです。Windows2000対応のソフト開発はVC++2008が最後ということになります。おそらくWindowsXPも時間の問題で、2年後にはXP切り捨ての話が出始めるのかもしれません。

C++自身も進化しています。C++という言語はどんどん仕様が拡張されていて、次バージョンとして提唱されているC++0xバージョンの一部の機能を、VC++2010は取り入れているそうです。

無償版には、ウィンドウのメニューを編集するためのリソースエディタがありません。窓のメニューをGUIでデザインできないというのはハンデです(テキスト編集ならできます)。これはフリーウェアで代替えが効くのですが、知識のない人がWindowsアプリ開発環境として、わざわざVC++Expressを選ぶ必要はないと感じました。

それとMSの伝統的なライブラリであるMFCとWTLがついておらず、Desigeon的にはこれが致命的です。

買いなさいということなんでしょうね。

余談

Posted by kumashige