作品特徴の説明は具体的に明快にやりたい

ソフトの紹介を作るとき、何をアピールすべきでしょう。ウェブサイトやポスターを見たとき、閲覧者の目がどこに行くか、そこに注意を引くことが書かれているかが重要になると思います。Desigeonも紹介面で悩んでいることを以前述べました。

このポスターは素人の私が編集しているときのスクリーンショットで、技術的にご紹介できる代物ではありません。が、絵があるのと無いのとでは、この記事に対する注目度がかなり違ってくるみたいです。

そして、赤いキャラクタによって注意を引く手法はそこかしこで使われている陳腐な手です。いわゆる主役カラーと言われるゆえんですが、その赤い色につい目を奪われてしまった方は、同じ手に引っかかったことになります。でも、陳腐だから効果があるのだと思います。

騙したようで恐縮ですが、試みに絵を入れさせていただきました。ちっとも効果がなかったら残念。

仮に絵で釣るとしても、言葉を入れますよね。Desigeonのようなゲームではなおのこと、作品の特徴をどれだけ魅力的に伝えられるかが要点になりそうです。

特徴が曖昧な作品は買いづらい

作品のキャッチで重視されるのは絵ですが、コミュニケーションは言葉で発生します。同人ゲームの即売会場では、パッケージを手に取るところまでは絵の力によるところが大きいですが、その続きとして「このゲームにはどういうウリがありますか」という主旨のことをよく尋ねられた経験があります。これは値段にもよりますが、1000円以上のパッケージなら、100本売れたら5~15回くらい類似の質問が発生していると思います。

そこできちんと(いい声と顔とテンポで)魅力を説明できるかが、買っていただけるかの瀬戸際になることがよくありました*1

作品の特徴が書かれていればあまり聞かれませんが、書かれていても、より細かく聞いてくる人はいます。いずれにせよ、プレイヤーはゲームの特徴に興味があり、特徴が曖昧な作品は買いづらいようです。

今日の主旨は言葉、キャッチコピーのような作品の特徴説明についてです。以下の記事を見て、そのことをふと思い出しました。

レーティングの記述にプラスして欲しい(「いちばんやさしいゲームの作り方」より)

RPG だったら、「アイテムの取り直し 100% 」とか「仲間離脱率 0% 」とか「箱庭 RPG 要件に準拠」とか「強くてニューゲームあり」とか「再入場不可能施設 0% 」とかがあると、買う時に安心できそうです。自分は「アイテムコンプリート」とかやったことないのですが、気になる方もいらっしゃるでしょうし。

明快に表現したい

昔は「主人公は君だ!」でRPGの特徴を説明できたのですが、今では当たり前すぎて効果がなさそうです。

星の数ほど似たようなゲームがある昨今では、層を絞って、具体的にアピールしなければ埋没するのだと思います。

例えば「高難易度」よりも「5のダメージで殴ったら50のダメージで焼かれる戦闘!」の方が挑戦的で、具体的だと思います。……長すぎますかね。

アイテム収集が特徴のゲームなら、「コレクション要素多数!」だとまだ曖昧に感じます。引用もとに書かれているように数値と合わせて明快にアピールした方が良さそうです。

  • 10歩に1歩は宝物!
  • アイテムコンプリート80時間!時間あたり30拾え!
  • 全滅率15.8%の爆難ダンジョンを掘り進め!
  • 3徹でクリアする攻略法つき!
  • 3分で選べる480ものスキル

私はコピーライターではありませんし、その方面の自信もありませんので、そのつもりで受け止めて下さいませ。ただ、キャッチが効果的に機能しているアマチュア作品は少ないように感じます。とりわけフリーウェアは、私のDesigeonもそうですが、いいものは少ない印象があります。

重視していない作家もいらっしゃるでしょうが、たまには考えてみたいなあと。

ワクワクさせてくれそうな要素をピックアップ

情報を整理しきれない場合にも曖昧な印象を与えるので、買いを渋りやすいです。2,3の文言を消費者に叩きつけ、印象を焼き付けるといいみたいです。

紹介の仕方として、例えば「高難易度の6人パーティのダンジョンゲームで、」まではいいのですが、あと言葉が3つくらい続き、さらに説明を続けようとすると聞き手が興味を失う恐れがあります。

正直なところ、Desigeonシナリオのような作品で「高難易度の6人パーティのダンジョンゲーム」程度の情報は、一ページ目のトップ絵(グラフィック)1枚で印象づけておきたいものです。たぶん大多数の来訪者は、その先の部分に興味があります。

だから言葉で語る内容は、先に挙げたように具体的にわくわくさせてくれそうな要素、アイテムをどんなペースで集めるのか、迷路を歩いていて退屈しないか、という部分になると思います。

過去の記憶

そういえば有名ノベル「ひぐらしのなく頃に」のパッケージ裏にも、「推理正答率1%!」*2みたいなことが強く書かれていて、目を引いた記憶があります。

さらに上を行く殿様商売ゲームクラスになるともはや「パッケージにロゴ以外印刷されていない」ということがあります。例えば、「ファイナルファンタジー」はいまや名前自体が分類なので、ゲームの特徴を書くよりファイナルファンタジーの純粋さを強調して、すべてのプレイヤーをターゲットにした方が売れるのでしょう。さしあたり同人ゲームでは、手抜き工事でもない限り、FF並みのシンプルなパッケージは見かけない感じです。

素人ゲームの場合は必死に頭をひねりたいです。ぶっちゃけDesigeon自身をどうしよう、という。

*1:私自身は、言葉によるこの手の説明が苦手です

*2:正確なワードは忘れましたが、その主旨の内容でした

余談

Posted by kumashige